オメガバース 絶対αとΩ

オメガバースの小説を書いてみたくて

5人の絶対αと一人(俺!)のΩ 三話-先生のいけないアドバイス3

授業直前だからなのか、廊下に人気はない。 静かな廊下を見回しながら雅は、 (中世ヨーロッパみたいな感じ。αの学校って、全部こんな感じなのかな?) キョロキョロしている雅に、 「珍しい?雅のいた、βの学校とは違う?」 「あっと、うん。全然違うかな。前…

5人の絶対αと一人(俺!)のΩ 三話-先生のいけないアドバイス2

ノックと同時に、応接室の扉が開いた。 「田代先生、お呼びですか?」 挨拶も無しに、部屋に入ってきたのは、すらりと背が高く、ちょっとつり目の狐顔の美人、いや、美少年だった。 田代先生は、手をヒラヒラさせながら、 「呼んだ、呼んだ。こっち来て」 「…

5人の絶対αと一人(俺!)のΩ 三話-先生のいけないアドバイス

「じゃ、これで転入初日の注意事項は終わりです。はい、これ身に付けてね」 そう言って、担任の田代歩弥先生は、にっこり笑った。 ここは、白蘭の応接室。 雅は、田代先生から細かな説明を受けている。 田代先生は、小柄で、ピンクの頬っぺたをした可愛い先…

5人の絶対αと一人(俺!)のΩ Ωの視点

アッシュピンクに染めた髪を一掴みして、鏡の前で前髪の具合を見る。 ちょっと長めの前髪は、3ヶ月前に初めて付き合った彼女である紗智が、 「男の子のポンパドールが好きなの♥️」って、何気に呟いたから伸ばし始めた。 アッシュピンクの髪の色も、紗智が好…

5人の絶対αと一人(俺!)のΩ αの視点

渋谷ののスクランブル交差点。 数百人、時には数千人が行き交う中、一際人目を引く5人が周りをざわつかせている。 真っ白なブレザーに、黒いパンツ。 ブレザーの胸元には、交差する⚔️と蘭の華。 全てに秀でたαだけが通う名門校、白蘭高等学校の制服だ。 信号…